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OUR MISSION

和綿のようにピースフルで優しい共生社会の実現に向けて

 2015年に開館したぎふ清流文化プラザでは、「ともに、つくる、つたえる、かなえる」をコンセプトとし、音楽や演劇などの舞台芸術や絵画や造形、文学など、様々な文化芸術の分野において、障がいのあるなしに関わらず、ともに新たな創造活動を行っていくことを目指し、それらの活動の一環としての「tomoniプロジェクト」を立ち上げました。

 その後「tomoniプロジェクト」での活動を通じ、それまでの一般的な障がい者支援のあり方や、 共生のあり方に対する課題を多数、見い出してきた中で、 一番の課題は、障がい者の創造活動にはその出口が必要であるということでした。

 言い換えるなら、障がい者の才能を健常者と同様の個性と捉え、障がいのあるなしに関わらず、それを一般社会の評価軸の中で発生する対価=経済効果を産み、循環する仕組みづくりが必要であるということです。

 その課題解決のために、プロジェクトの方向性を、’’アート、デザイン、ビジネス、福祉の分野をつなぎ、障がい者の生活支援にもつながる経済循環を生む商品開発をめざす’’ としました。

そこで、翌2016年には「tomoniつながる和綿プロジェクト推進チーム」を関係者とともに結成し、「tomoniつながる和綿プロジェクト」として開始しました。

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多様な個性を活かした「売れるものづくり」による利益を社会活動へと還元、

そのシステムの構築によるSDGsの実践につなげます

「tomoniつながる和綿プロジェクト」では、県内において、和綿をさまざまな障がいを持つ人々だけでなく、 子どもから大人までさまざまな人々が、ともに育てた和綿を収穫し、糸から布にし、和綿の特性を活かした、「人々に多幸感を与えられる売れるものづくり」とし、その利益を多様な社会活動に還元できるシステムの構築を目指しています。

 その活動は、障がい者支援のみならず、国連が定めた、持続可能な社会/SDGsの実践でもあります。 和綿の強みである独特な手触りと、安心安全な素材としての魅力に、 さらに障がい者の視点を取り入れることで独自の製品化も可能になるなど事業に携わる異業種の人々同士がつながって、次なる仕事・事業の可能性へと発展していくことも目指しています。

 そして、私たちの暮らす地域を、安心、安全な「居場所」とすること。 プロジェクトを通じた持続可能な衣食住の見直しは、命の源である「大地」と人との関わり方の見直しです。 どうやってものが育ち、それらがいかにして私たちのもとへ運ばれるのか。その「仕組み」を知る事は、 現代において、元来、私たちが何によって生かされているのかの基礎的な真実に触れていただくことでもあります。

 それは、特に未来を担う子ども達にとっての生きることそれ自体の視点・姿勢にも影響を与えうるものであり、 全ての生命活動の前提である「農」という行為の大切さや、自然の摂理と共存した、本当に品質の良いものとは何か、 そしてそれがどうやってできるかなどに対する新しい考えを持つきっかけともなります。これらは実は多様性への受容という姿勢にも等しく、それらは、実は、「障がいの有る無しにかからわず多様な人々がともに暮らす共生社会」への理解、受容にもつながるはずです。

tomoni和綿プロジェクト 統括ディレクター 古田菜穂子

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